【転職】タクシーとハイヤーどっちが稼げる?

タクシー

こんにちは、アサヒ総研の金井です。
若い世代の働き方について研究・発信している会社の代表です。

ここ数年、新卒採用も積極的に行っている「タクシー」という職業。
タクシーを調べていくと必ずたどり着く職業が「ハイヤー」

この2つの仕事内容、拘束時間、給料の違いについてドライバー目線でお話していきます。
これから新卒入社したい転職したいと思っている方は必見です。

「タクシー」と「ハイヤー」

あくまで業界の全体的な話であり、会社によってやり方は様々です。

「タクシー」と「ハイヤー」の違いをまとめてみた

  タクシー ハイヤー
提灯(車体上の社名表示灯) あり なし
車両 普通車(いわゆるタクシー車両) 高級車(Century,Lexus)
営業形態 流し(一部予約あり) 完全予約制
お客様 一般の方 富裕層、会社役員
利用シーン 日常の移動 ビジネス、観光
拘束時間 選べる 長い

仕事内容について

タクシーは「自分のペースで仕事ができる」ことが最大のメリット。
勤務形態も日勤・夜勤・隔日勤務から選ぶことができます。
営業区域内であれば、どこでお客様を見つけても問題ありません。
自分の頑張り次第で歩合給をどんどん上げることができます。

一方、ハイヤーは完全予約制です。
企業の役員送迎、国内・海外のVIP対応、音楽・映画イベント対応、各国の大統領・首相の車列送迎、G7サミット、富裕層向けの観光など幅広く対応します。
英語が話せるドライバー指定という仕事もあり、英語を話す仕事がしたいと思い入社するドライバーさんも多くいます。
ただ、ハイヤー会社によって仕事の種類は全然違います。
いわゆる大手ハイヤー会社は役員送迎がメインで、準大手・中小がインバウンド市場を持っています。

「ハイヤードライバーになりたい!」と一口に言っても、自分がどんなハイヤーの仕事をしたいのか明確にしてから行動に移すことが最善です。
「ハイヤー 求人」で検索すると色々な求人情報が出てきます。
その中から自分に合った会社を探し、応募する前にどんな仕事があるか電話で確認してもいいと思います。

「タクシー」と「ハイヤー」給料の違いは?

タクシー・ハイヤーの給料形態は会社によってさまざまです。
全く同じ働き方をして、全く同じ売上を上げても月の給料が数万円違います。

まずはタクシーの給料について詳しく見ていきましょう。

タクシーの給料形態は3種類

 

平均月収は25万円~50万円

①A型賃金  基本給(固定)+歩合給+手当+賞与
【一般企業の営業マンと同じような仕組みで固定給が高く歩合給が低い】
②B型賃金  完全歩合給
【基本給(固定)なしの100%歩合給】
③AB型賃金 上記2つの中間
【現在のタクシー会社でもっとも多く採用されている賃金形態がこのAB型賃金】

もっと詳しく知りたい方はネットで「タクシー 歩合給」で調べていただくと細かく出てきます。

タクシーの稼ぎ方は非常に奥が深く、
ただ闇雲に走っていれば稼げる訳ではないということ。
人が多く集まる場所、長距離が期待できる場所・時間帯、宴会や会合が多く行われるお店・ホテルを徹底的に調べているドライバーは稼げています。
高級ホテルのホテルマンへ顔を売っておけば、ロングのお客様を優先的につけてくれたりもします。
大切なお客様をタクシーに乗せるのであれば、顔が知れた愛想の良いドライバーを指名することは必然ですよね。


ハイヤーの給料形態は2種類


平均月収は20万円~60万円

①基本給(固定)+手当+賞与
【歩合給なし】
②基本給(固定)+歩合給+手当+賞与
【歩合給あり もっとも多くのハイヤー会社が採用している賃金形態】

 

大きく分けると2種類ですが、ハイヤー会社によって様々な給料の仕組みがあります。

【大手・準大手】が取り入れている歩合給は売上に対してではなく独自ルールを採用している会社もあります。
一般的な歩合給は「売上に対して何%がドライバーの取り分」といったケースですが、
大手・準大手のハイヤー会社では運行した時間と距離で歩合給を算出。

このルールを入社する前に理解することは難しい
例えば、3時間乗車し50km走った場合

1時間○○円×3時間=○○円
1キロ○○円×50km=○○円

といった計算方法になります。

ハイヤーの歩合給は、運行管理者の裁量によって決まる?

ハイヤーの仕事は完全予約制なので、運行管理者が各ドライバーへ仕事を割り振ります。

①運行管理者(配車デスク)が全予約内容を把握する
ハイヤーは事前予約制なので、運行日前日には翌日の全予約内容が揃っています。
 
②運行管理者(配車デスク)が運行内容に見合ったドライバーを配車していく
ハイヤー初心者でもできる仕事とベテランしかできない仕事があります。
Aドライバーはこの仕事が合ってるな、Bドライバーはこの仕事は難しいかな、
Cドライバーはこの前無理を聞いてくれたから割の良い仕事をつけてあげよう
といったように運行管理者の裁量で仕事を割り振っていきます。
 
③ドライバーは運行日前日に運行管理者から仕事内容を聞き、運行準備をする

この割り振り次第で歩合給が決まるといっても過言ではありません。
運行管理者(配車デスク)は確実に対応してくれるドライバーへ仕事を割り振ります。
都内の道が詳しくない、接客が悪い、運転が荒いといったマイナス要素が多いドライバーには、
大事な仕事を任すことができません

「社内営業」があることは事実ですが、
それよりもドライバーとしてのスキルを高めることを最優先に行動したほうが良いです。
お客様からの評価が良いドライバーは必然と良い仕事が回ってきます。

ドライバースキルはもちろんですが、無理を聞いてくれるということも大切です。
稀に当日予約が入ってきたり、別のドライバーに割り振っていた仕事が急遽できなくなった等、
緊急対応を行うこともあります。
そんなとき運行管理者は慌てて仕事を割り振り直すのですが、その仕事が夜中から早朝にかけて終わる仕事だったりもします。
大体のドライバーはやりたくないのですが、

「自分やります!」

といったように困っている運行管理者を助けてあげることも大切。
このドライバーは協力してくれるから御礼に良い仕事を割り振ろうという気持ちになります。

「タクシー」と「ハイヤー」働き方・拘束時間は?

「タクシー」と「ハイヤー」は働き方・拘束時間も異なります。

タクシーの働き方・拘束時間

タクシーの勤務形態は3種類あります。

・日勤(例:7:00~16:00)
・夜勤(例:17:00~26:00)
・隔日勤務(例:8:00~26:00)

本人が希望する働き方を採用してくれるタクシー会社が多いです。
自分が働きやすい時間帯で効率よく売上を出すことが必要。
夜勤が苦手な方が無理して深夜帯も働けば事故につながったり、
眠すぎて仕事にならず休憩ばかり取るようになります。

基本的に残業は無いので拘束時間でみると非常にホワイトな働き方であります。

転職を強力サポート!タクシー無料転職支援サービス【タクQ】

ハイヤーの働き方・拘束時間

ハイヤーもタクシー同様に3種類あります。

・日勤(例:7:00~16:00)
・夜勤(例:17:00~26:00)
・隔日勤務(例:8:00~26:00)

ハイヤー業界全体でみると圧倒的に「日勤」で働くドライバーが多いです。
タクシーと異なる点は完全予約制であるため、お客様の都合で業務時間が決まります。
ハイヤーの仕事も色々ありますが、基本的に拘束時間は長いです。
例えば9:00~17:00 観光の仕事が入っていても、お客様が

「やっぱり21時まで使いたい」

となれば、21時まで運行することになります。
基本的にお客様の要望を断ることはできません。

最後に

自分に合った働き方、自分がやりたい仕事をじっくり考えて選ぶことをオススメします。
タクシー・ハイヤー業界の退職率は高く、退職者の大半は

「思ってた働き方・給料が違う!」

分からないことや不安なことは採用担当者へ確認し、
納得した上で入社をすれば有意義なタクシー・ハイヤーライフを過ごせると思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました