介護タクシーは儲かるの?開業に必要な資金や流れ、売上アップのコツなどを紹介

これからの高齢化社会を見据えて、介護タクシーを開業しようと考える方も多いようです。この記事では介護タクシーの概要や開業方法、必要な資格などについて解説しましょう。

介護タクシーとは?

介護タクシーとは訪問介護サービスにおける、「通院時の乗車・降車の介助」をおこなう福祉車両や、サービス全般を指す通称です。よく似た言葉に「福祉タクシー」がありますが、こちらは「福祉車両での移送」がメイン業務になります。

「介助の有無」が、2つのサービスを分ける最大の違いです。

介護タクシーはどうすれば開業できる?

介護タクシーを開業するためには、免許や研修が必要です。初期費用として、相当程度の資金も必要になります。

開業に必要な免許や資格

介助(介護)を必要とするので、以下の資格が必要です。

○普通自動車二種免許

○介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、「在宅・施設を問わず、介護職として働く上で基本となる知識・技術を習得する研修(※1)」で、開業するにあたって受講が必須になります。

※1.引用元:厚生労働省「今後の介護人材養成の在り方について(概要)」

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000011uv3-att/2r98520000011uwt.pdf

開業までの流れ

開業するには、法令試験に合格しなければなりません。試験では運送関係法令の基本的な知識や内容など、介護タクシー事業の遂行に必要な法令の知識を問われます。

開業申請は、運輸局に対して行います。開業の流れは、以下の通りです。

①許可申請書の提出

②法令試験と事情聴取

③審査

④許可処分

⑤許可証の交付

⑥運賃・約款の許可申請ならびに処分

⑦事業スタート

開業に必要な書類

開業の際に必要となる書類は、以下の通りです。

○許可申請書

○事業計画及び資金調達に係る書類

○営業所の図面

○土地・建物など権利関係の書類

○自動車関係の書類

○任意保険などの見積書

開業に必要な資金

開業に必要な資金を、以下にまとめます。

設備

費用

初任者研修取得費用

5~8万円

登録免許税

3万円

車両代

100~300万円

二種免許取得費用

20~30万円

他にも、事務所や駐車場の賃貸料などがかかります。初期費用として、400~500万円程度を見込んでおくとよいでしょう。

介護タクシーは儲かる?

介護タクシーを儲かる職種に分類するのは、難しいかもしれません。

介護タクシーの収入

2020年に厚生労働省が発表したデータによると、介護タクシーの年収は会社員の場合で約300万円(※1)。開業した場合のデータが記載されていないので正確にはわかりませんが、通例から考えて、会社員の年収にプラス100万円程度と推測するのが妥当でしょう。

介護タクシーを開業した場合、年収は400万円程度がひとつの目安になるはずです。

国税庁が発表したデータによると、日本人の年収の平均は約430万円(※2)。介護タクシーを開業しただけで、大きな儲けにつながるとは言えないでしょう。やり方に工夫が必要になるのです。

※1.参照元:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html

※2.参照元:国税庁「民間給与実態統計調査」

https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/top.htm

売上アップのコツ

精神論から言えば、売上アップのコツは、「やりがい」や「情熱」を業務に活かし、「一生懸命働くこと」かもしれません。いわゆる、団塊世代のお家芸とも言えるでしょう。もちろん、こういった精神論は大切です。しかし現実問題として、精神論では限界があります。

ゆとり世代やさとり世代が介護タクシーを始めるなら、ぜひとも効果的にWebを活用してください。年齢的にも他の世代より知識が豊富なので、少ない労力で可能でしょう。ホームページやツイッターなど各種ツールを、意図的に集客のため活用するのです。

キーワードは、“ポジショニングメディア”。

ポジショニングメディアとは、他社との違いを明確化したメディアを指します。介護タクシーの見込み利用客は、「地域名+介護タクシー」で検索するはず。他社に先行(ポジショニング)するために、ホームページ作成時には適切なSEO対策を施す必要があるのです。

ポジショニングメディアで新規顧客を獲得した後は、顧客をリピーターにする努力が必要になります。ここで、介護タクシーへの「やりがい」や「情熱」がモノを言うでしょう。やりがいや情熱を持って仕事をしているかどうかは、顧客にハッキリと伝わるからです。

特に、介護タクシーのメイン層となるお年寄りは、このような側面を敏感に察知します。

ポジショニングメディアによる営業と仕事への姿勢。これら2つこそが、介護タクシーで儲かるための条件になるでしょう。

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